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統合医療は何がちがう?
前回に引き続き、統合医療について徒然なるままに…
先週から取りかかった翻訳の仕事(をしています)で、統合医療についての資料冊子を扱いました。その中では、統合医療とはなんぞや、というところから、相補・代替医療の細かな分類など様々に紹介しております。
でも、私達にとってはこういうアプローチってなかなかとっつきにくいものですね。なんだかそんなにややこしいの?っていう印象を与えてしまうだろうなーと感じます。
では、もっととっつきやすい説明はあるのかな、ということになりますが。
かんたんに言うと、そもそも「医療」ってなに?というところからスタートしてみるのはどうでしょうか。
私達は普段「医療」という言葉を日常生活では使わないかもしれませんが、漠然と「病院」とか「お医者さん」「治療や手術」などをイメージするのではないでしょうか。こういったイメージは、俗にいう西洋医学、つまり西洋で始まり、発展してきた科学的医学に特有なものですね。
でも、私達は他の「医療」にも親しんでいます。たとえば按摩やマッサージ、整骨院(接骨院とも言います、最近は減ったようですが)、漢方薬など、健康や体調の不具合を整えるために利用するものです。最近ではリフレクソロジーやアーユルヴェーダ、また話題になっているピラティスなんかも、とらえ方によっては「医療」と考えられますね。
これらに触れる中で、患者として(あるいはクライアントとして?)感じる長所、短所などがあると思います。なぜいいと思うのか、どういうところが納得いかないのか。そういう様々なことを考慮して、ある患者さんにとってどういう治療法を提案、サポートしていけばいいのかということを、まじめに考えるのが、いわゆる「統合医療」です。
そういう治療法の提案やサポートを行うためには、病気に着目するのではなく、個人個人の患者さん自身に目を向け、この人を深く理解することが必要なのです。そのためには、一人の人が生きて生活する背景にはいろんなことが関わり合っているということや、そもそも人間という存在が肉体だけを持つものではないんじゃないかということろまで、話は進んでいくのです。
P.S.: オーストラリアの友人に翻訳したものを見せたら、面白いけど難しいねといわれました。一般の人向けの資料だったんですが、ターゲットに合わせた説明が必要なんだなーと(当たり前といわれそうですが。):o(
2010.06.07